飲食店・デリバリーの宣伝にポスティング!効果的な配布方法は?
飲食店・デリバリーチラシによるポスティング宣伝を成功させるには、まず店舗の場所とサービス内容を知ってもらい、「食べてみたい」という動機付けを行うことが大切です。ここでは飲食店・デリバリーチラシポスティングの特徴や、効果的な配布時期・配布方法等を解説します。
飲食店・デリバリー業界のポスティングの特徴
飲食業界では昭和の時代から宣伝にポスティングチラシが取り入れられてきました。寿司店・そば店等の出前メニューの配布は、その代表格と言えるでしょう。現在も企業側・消費者側の両方に「飲食店の情報源の一つがチラシ」という認識が根付いており、大手ファストフード店やデリバリーチェーンも積極的にポスティング宣伝を行っています。
近年では、ポスティングチラシの配布範囲を細かく変更して各エリアの反響をチェックする「宣伝効果測定」を行う企業も増加傾向を見せています。
飲食店・デリバリー業界でのポスティング利用シーン(配布目的)
デリバリーの場合には宅配注文の促進(注文数アップ)が主な目的です。したがって、基本的なポスティング内容は「デリバリーメニュー表(定番メニュー・季節性メニュー)の配布」ということになります。
顧客来店型のレストラン・居酒屋等の場合は、新規オープンの告知(開店チラシ)、リニューアルオープン告知、その他季節のフェアやキャンペーン告知等にポスティングが使用されることが多いです。「店舗認知度の上昇」と「来店への促進」が主な配布目的と言えるでしょう。
店舗周辺に在住している住民でも、周辺地域の店舗認知度は店舗全体のわずか20%程度と言われています。立地の良くない店の場合、創業10年以上でも近隣住民に知られていない可能性が高いのです。改装告知チラシ・キャンペーンチラシ等によるマーケティングで、近隣住民に対する店舗認知の再促進が期待できます。
飲食店・デリバリーチラシの配布時期
新メニュー・キャンペーン等の期間限定性のある告知チラシの場合には、キャンペーン展開開始時期に合わせてポスティングチラシの配布を開始するのが一般的です。
また居酒屋やレストランの場合、クリスマスや忘年会・新年会等のイベントが多い11月~1月、年度末等が宴会・団体予約が増える時期です。この時期にもポスティングを行うと集客率・売上げアップに繋がります。デリバリーの場合、ゴールデンウィークやお盆休みといった連休中の配布も効果的です。
配布間隔はキャンペーン展開・メニュー刷新ペース等にもよりますが、2ヶ月~3ヶ月毎に定期的ポスティングを行う企業が多い傾向にあります。
飲食店・デリバリーチラシの配布エリア
デリバリー(宅配寿司・ピザ・宅配弁当等)の場合、ポスティングチラシの配布範囲はデリバリー対応地域全域とするのが一般的です。
実店舗型のレストラン・居酒屋・ラーメン屋等の場合は、店舗の立地や規模により配布範囲を切り替えます。駐車場が無い場合には、徒歩圏内もしくは自転車での来店が可能な範囲から配布をスタートすると良いでしょう。
駐車場がある場合は、幹線道路沿い等のさらに広範囲への配布も効果的です。また駅に近い立地の場合、沿線の駅周辺エリアに配布を行うことでも集客が見込めます。
飲食店・デリバリーチラシの配布方法
飲食店やデリバリーのポスティングの場合、エリアを定めての軒並み配布(配布建物を指定せず全建物への配布を行う方法)を取るケースが多いです。ただし各エリアでのチラシの反響測定は綿密に行い、ポスティングによる集客効果のより高いエリアを徐々に見つけ出して、配布エリアを定めていきます。
飲食店・デリバリーにおけるチラシ内容とデザイン
飲食店やデリバリー業界の場合、チラシ情報のメインはコースやメニュー内容です。一目見て食欲を湧かせられるような画像を大きく配置すると、チラシの中身をしっかりと見てもらえる確率が上がりやすくなります。
また料金割引・ワンドリンクプレゼント等のクーポン(特典)をわかりやすく紙面でアピールするのも手です。デリバリーの場合には、厚手のパンフレット型チラシを採用することで客の手元への保存率を上げ、配布翌週・翌月といった中長期的な注文の促進を狙います。
飲食店・デリバリーの目的別ポスティング手法例
居酒屋の宴会予約促進チラシ
歓送迎会の増える3月~4月に合わせて「宴会メニュー」をアピールしたチラシを配布します。店舗周辺エリアに加えて、周辺地域のオフィス・店舗が多いエリアを配布地域に含めることでも反響率を高める効果が期待できます。
ラーメン屋のオープンチラシ
特徴のあるメニュー(顧客を掴むキラーメニュー)と店舗地図を大きく配置したオープン告知チラシを、開店1週間前頃から配布開始します。チラシに「ミニ餃子サービス」等のクーポン・特典をつけると、より集客効果アップが見込めます。クーポンの裏に居住エリア(××区、×丁目まで等)を書いてもらうスタイルにすることで、チラシの反響効果をより詳細に把握することも可能です。
デリバリーピザのチラシ
三つ折り式のパンフレット型チラシにメニュー表を掲載。表面には季節性の高いトッピングが載ったピザの画像を大きく配置し、アイキャッチ率を高めます。初回配布はデリバリー使用率が上がる連休前から連休中にかけて行い、反響率アップを狙います。
飲食店・デリバリー宣伝の実際のポスティング活用例
ラーメン屋のオープン
- チラシ配布目的:新規来店顧客の獲得
- チラシ配布内容:こだわりメニューと店舗場所の告知
- チラシ配布枚数:10,000枚
- チラシサイズ・印刷方式:A4サイズ(両面カラー)
- チラシ配布方法:店舗周辺エリアへ軒並み配布
- チラシ制作で重視した点:表面にはこだわりラーメンの写真を大きく配置し、オファー(特典)として味玉無料のクーポン券を掲載、裏面には店舗周辺の詳細地図を掲載し、営業時間と定休日も記載
ポスティング結果:オープン初日には行列が出来るほどの来店客の獲得に成功、その後もクーポン(特典)付きのポスティング宣伝を複数回行った結果、リピーターの獲得にも成功しました。
法人向け宅配弁当
- チラシ配布目的:新規顧客・リピート注文の獲得
- チラシ配布内容:法人向け宅配弁当のアピール
- チラシ配布枚数:7,000枚
- チラシサイズ・印刷方式:厚手紙のB4サイズ(カラー)をパンフレット型に折り込み
- チラシ配布方法:店舗周りと店舗最寄駅の事務所へ配布
- チラシ制作で重視した点:豊富なメニューを掲載するとともに、「1個からでも無料配達!」、「注文回数が多いほどお得!」というキャッチコピーを配置
ポスティング結果:配布翌日からは事業所からの注文数が上昇し、法人によるリピート注文が増えたことで、売上を前年比160%にまで伸ばすことに成功しました。