不用品回収・便利屋…リサイクル業のポスティング宣伝の特徴や効果的な手法は?
不用品回収・便利屋チラシによるポスティング宣伝を成功させるには、消費者に安心感を与えるチラシ内容と定期的な配布がポイントです。ここでは不用品回収・便利屋ポスティングの特徴や、効果的な配布時期・配布方法等を解説します。
リサイクル業種でのポスティングの特徴
不用品回収や便利屋・質屋といったリサイクル業種の大きな特徴は「消費者側にサービス未経験者が多い」という点です。消費者の多くは「不用品を処分したい」といった潜在的欲求を持ちつつも、業者が近所にあることを知らなかったり、初めてのサービスを利用するのに不安を感じています。
つまりリサイクル業種のポスティングでは、消費者側にサービスの利便性を知らせつつ、「安心感」をアピールして企業への信頼を獲得する点が重要となるのです。消費者心理学では、『単純接触効果』という「名前を見る回数・情報に触れる回数が増えることで対象への好感度が上がる」という法則があることが判明しています。チラシによる接触回数を増やし、消費者がサービスを利用するまでの心理的ハードルを下げましょう。
リサイクル業種のポスティング利用目的・利用シーン
不用品回収・便利屋・質屋等のリサイクル業種の場合、ポスティングの利用目的は主に「サービス利用者数の増加」「問い合わせ数の増加」です。ポスティングチラシは以下のようなシーンで使われます。
・サービス内容・企業名の案内チラシ:会社名やサービス内容・対応エリア等を案内し、周辺住民の認知度アップをはかります。
・キャンペーンチラシ:期間限定の買取額アップキャンペーン・半額キャンペーン等で、新規顧客の大量獲得を狙います。
・新サービスの案内チラシ:買取品の拡大、買い物代行サービスの開始等、新機軸をスタートする際には告知を行い、サービス認知度を高めながら他店との差別化を強調します。
不用品回収・便利屋・質屋チラシの配布時期
不用品回収等のリサイクル業では、特に以下のような時期にポスティングを行うと効果的です。
・12月(年末):大掃除の際に不用品が大量に出やすく「リサイクル関連業者を利用したい」と考える人が増えます。
・2月~3月(年度末):引越シーズンのピークでもあり、不用品を処分したい人が多い季節です。
・5月・8月:近年ではゴールデンウィークや夏休みに大掃除・帰省時の実家の片付けを行う人も増えており、リサイクル業種の需要が高まります。
また、該当エリアでのサービス開始直後は消費者の認知度が低いため、2~3ヶ月に1回程度のペースで定期的なポスティングチラシ配布を行う業者が多いです。
不用品回収・便利屋・質屋チラシの配布エリア
不用品回収や便利屋等の訪問型の業種の場合、チラシ配布エリアは「サービス対応エリア全域」とするのが一般的です。質屋等の実店舗型で客の来店を促進したい場合には、店舗から徒歩圏内(もしくは自転車・自家用車等での来店可能な範囲内)で配布エリアを選択します。
リサイクル関連業種のチラシ配布方法
企業や店舗も含めてターゲット層としたい場合には、配布エリア内の全ての建物にチラシを配る「軒並み配布」を行います。一般家庭のみをターゲットとする場合は「セグメント指定配布」を利用し、「住宅マンション+一戸建て」のみへの配布とすると、事業所(企業や店舗)にはチラシが撒かれず、チラシ配布枚数を抑えた効率的な宣伝が行なえます。
不用品回収・便利屋・質屋チラシの内容・デザイン
近年ではポスティングチラシに「カラー画像」を配置するリサイクル業者が増えています。「買取強化製品の画像」「不用品を回収し片付く部屋の画像」等をチラシに大きく配置することで、チラシを見た瞬間の消費者への視覚的アピール度(アイキャッチ率)が強くなり、集客力が高まる効果があるためです。
また知名度が低い中小規模のリサイクル業者の場合、社長やスタッフの顔写真を掲載して「企業の信頼度・安心感」をアピールする手法を取るのも有効とされています。
リサイクル関連店舗の目的別ポスティング販促方法
不用品回収業のキャンペーン宣伝チラシ
競合業者が多いエリアへの新規参入を狙い、「早期申込みによる見積もり料金2,000円割引キャンペーン」を開催。キャンペーン告知のチラシは、参入エリア全域に対して軒並み配布とします。不用品回収の需要が高まる11月から引越ピークとなる3月にかけての4ヶ月間に渡り、数回の定期的チラシ配布を行うことで認知度アップを狙います。
便利屋のシニア向けサービス販促チラシ
電球取り付け・庭掃除代行等の高齢者向けサービスの認知度アップが目的。60代以上のシニア層からの反響が大きいことを想定し、GIS(地理情報システム)を使用して高齢独居・高齢夫婦世帯が多い地域を特定します。ターゲット層の多く住む地域に向けて集中的にチラシ配布を行うことで、反響率の上昇が見込めます。
質屋の買取範囲拡大・強化チラシ
ウイスキー・ワイン等の酒類買取の強化を目的としたチラシを配布。一般家庭の利用者層増加を狙い、セグメント配布で配布建物を「住居のみ」の指定とします。事業所へのチラシ配布を省くことで、配布枚数を抑えつつ集客効果を高めることが期待できます。
不用品回収・便利屋宣伝の実際のポスティング活用例
ブランド品の買取
- チラシ配布目的:新規顧客獲得(問い合わせ件数・相談件数の増加)
- チラシ配布内容:ブランド品の買取キャンペーン
- チラシ配布枚数:30,000枚
- チラシサイズ・印刷方式:B5サイズ(カラー)
- チラシ配布方法:店舗近隣エリアの中でも20代~40代の女性の多い地域へ配布
- チラシ制作で重視した点:可能な限り買取実績を掲載し、「今月中なら、買取価格10%アップ!」と、期間限定で来店を促す手法を採用
ポスティング結果:「買取価格10%アップ」が功を奏し、製品の持ち込みが前月比60%アップに成功しています。
不用品回収・粗大ごみ処分
- チラシ配布目的:集客(安定した依頼数の獲得)
- チラシ配布内容:不用品回収と回収までの流れ
- チラシ配布枚数:50,000枚
- チラシサイズ・印刷方式:B5サイズ(カラー)
- チラシ配布方法:自社のサービスエリアへ軒並み配布
- チラシ制作で重視した点:「部屋が片付いた」、「部屋が片付いて満足」をコンセプトとし、回収前と回収後の部屋写真を大きく配置
ポスティング結果:高齢者を中心にシニア層からの問い合わせを50件以上獲得、その内30件以上を依頼へ繋げることに成功しました。